研究代表者から皆さまへ

もくじ

    研究代表者あいさつ動画

    研究代表者あいさつ

    このたびは当ホームページをご訪問いただきありがとうございます。 

    わたくしは、神奈川県川崎市にある、労働安全衛生総合研究所の、労働者放射線障害防止研究センターのセンター長をしております、大久保利晃と申します。 

    当研究所は、労働者の「安全と健康に関する研究」を担当する、国の研究機関です。研究範囲は、化学物質や放射線、騒音、労働負荷、労働時間、心理環境など、あらゆる労働条件や環境の健康影響を研究し、労働者の健康を守るための基準を設定するなど、安全衛生の基礎作りに寄与しております。 

    当労働者放射線障害防止研究センターは、その名の通り、放射線が及ぼす健康影響の研究を担当する部署です。わが国では、原子力発電だけではなく、X線を発生する医療機器や種々の計測器、アイソトープ治療、非破壊検査など多くの職場で放射線を使用しています。 

    現在・当センターでは、2011 年に発生した、東京電力福島原子力発電所の事故直後から、発電所構内へ入構して、緊急作業に従事した 19,812 人の方々の、その後、生涯にわたる健康追跡調査を実施しております。国は、この疫学調査を、今後少なくとも 40 年間は継続する方針です。 

    本研究を開始して現在 10 年が経過しました。この間に、緊急作業者のうち、約 9,000 人の方々が、いろいろな形で研究に参加していただいております。まずはこれまでのご協力に感謝を申し上げます。このホームページでは、これまでの調査結果の概要を、ご報告しておりますので、関心をお持ちの方はどうぞご覧ください。 

    この疫学研究にとって、最も重要なのは、対象者の方々が成人病の増加する年齢に到達して以降の変化の有無です。したがって、本研究にとっては、これから 20 年 ~ 40 年先の変化を観察することが核心になります。当センターではこのような観点から今後長期にわたる研究体制の構築に努めてまいります。 

    緊急作業者の方々はもちろんのこと、本研究に興味をお持ちの方々を含め、今後ともこれまでと変わらぬご支援とご協力をお願いし、私のご挨拶といたします。 

    研究代表者について

    大久保利晃(Toshiteru OKUBO)  

    労働安全衛生総合研究所 労働者放射線障害防止研究センター長  

    労働衛生学の基礎研究に従事したのち、産業医科大学に 22 年間在籍し、医学部卒業生に対する産業医学基本講座の創設とその後の制度運営、産業医学卒後修練制度の創設、運営体制の整備に力を入れました。その後、日本全国の産業医教育・認証制度改善のため、日本産業衛生学会の専門医制度創設、日本医師会産業医認定制度の改善、実行体制の整備に努めてまいりました。その結果、産業医の専門性向上、ひいてはわが国の産業医制度の発展に大いに寄与できたものと思います。その後、放射線影響研究所に着任し、平成 26 年からは東電福島原子力発電所で事故処理にあたった緊急作業者の長期的健康影響の研究を開始、5 年後に当研究所に移籍し、現在も調査を継続中です。 

     

    関連ページ 研究員紹介