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調査研究の内容

調査研究にあたって

本調査研究の基礎資料として「東電福島第一原発作業員の長期的健康管理システムに登録された情報の研究利用に係る取扱要綱」に基づき、厚生労働省から被ばく線量等の情報の提供を受けます。
また、緊急作業従事者の所属企業および関係機関が既に保有あるいは将来保有することになる情報の提供を受けるとともに、新たに本調査研究で行う健診や質問票調査により情報を収集します。
これらの情報を使用するにあたっては、あらかじめ緊急作業従事者の皆様からの同意を得た上で健診や質問紙の調査を行います。

調査研究内容

  1. 放射線被ばく関連情報
     
    1)東電、元請企業および緊急作業時の所属企業等が保有する緊急作業記録および被ばく線量
    2)公益財団法人放射線影響協会放射線従事者中央登録センターに記録されている原発事故前および将来も含めた被ばく線量
    3)医療機関での検査や治療による被ばく線量 
    4)血液(染色体)による被ばく線量評価
  2. 健康と生活習慣の調査 
     
    健診時の問診や別途行う郵便による質問調査
  3. 健康診断による調査
     
    1)所属企業(過去および将来を含む)における法定健診結果の使用
    2)本研究で行う健診にご参加いただける方には、法定健診で行う以下の一般健診項目に加え、がん検診などの詳細な検査を行います。
     a) 身体計測(身長、体重、腹囲)
     b) 生理学的検査(安静時血圧、心電図)
     c) 血液・生化学検査、検尿、検便、喀痰細胞診検査
     d) 画像検査(胸部X線検査、腹部超音波検査)
    3)心理的影響調査、甲状腺疾患調査のための甲状腺検査(超音波検査は実施可能な健診機関のみ)、白内障調査のための眼科検査(一部対象者のみ)などの実施を予定しております。
    4)血液と尿の保存
     a) ヒトゲノム・遺伝子解析を含まない将来の調査研究への使用

    健診時に採取された血液および尿を本研究が終了するまで凍結保存させていただきます。将来行われる検査では、放射線被ばくの健康影響を詳しく調べるために、血液あるいは尿中に含まれるたんぱく質や脂肪などの成分、血球の分析などを行う予定です。

     b) 将来のヒトゲノム・遺伝子解析研究への使用 

    健診時に採取された血液を本研究が終了するまで凍結保存させていただきます。最近、がんや循環器系疾患などの生活習慣病は、食事や喫煙などの生活習慣だけでなく生まれながらの体質(遺伝的素因)にも影響されることがわかってきました。病気に関係する体質(遺伝的素因)を、ゲノムおよび遺伝子そのものを全体的(網羅的)に調べることで解明しようとする研究が急速に進んでおります。本研究においても将来、放射線被ばくと病気のリスクとの関係をより詳しく調べるために、このような体質を考慮に入れた解析を行うことを検討しております。

  4. 連絡先の情報の取得 
     
    今後、健診などのご連絡のため、住民票の照会などを含めて、連絡先の最新情報を把握させていただきます。
  5. 死因調査およびがんの調査
    1)死因調査
    住民票で死亡が確認された場合には、法律で定められた手続きに従って、人口動態調査の死亡票データ(死亡診断書に基づくもの)を使用して死因を調べさせていただきます。
    2)がんの調査
    がん罹患情報は、新しい法律に基づき現在国が整備を進めている、全国がん登録制度を通じて調べさせていただきます。
緊急作業従事者の方へ

新着情報

2024年3月30日
朝日新聞デジタル版に「福島第一原発作業員2万人対象の健康調査続く 事故直後の対応に従事」の記事が掲載されました。
2023年9月26日
NEWS健診だより第8号を掲載しました。
2023年3月31日
第二期第三者評価委員会報告書が掲載されました。

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リンク

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